|
|
|
廃油が投棄された廃坑の入口。当時は左手前に廃油投入口があった(左写真は現在の様子)。
○現場では、この周辺に廃車を積み上げて、廃油の不法投棄をカモフラージュしていた
○台風による大雨で増水し、抗口廃油があふれ出し、小川に流れ込み、水田に到達した
○後に判明したこの廃坑への不法投棄量は、廃油等8,976キロリットル、ドラム缶で4万4880本分に達していた |
|
本事件は、重大な廃棄物事犯の事例として、当時の『警察白書』(平成2年版)でも大きく取り上げられている(左写真と以下の文章)。
〔事例〕
産業廃棄物の中間処理業者(51)は、自ら処理し切れない廃油等約1万キロリットルの処理を無許可処理業者(47)らに約1億5,000万円で再委託し、無許可処理業者らは、この廃油等を廃坑に流し込んで捨てていたほか、周辺の空き地数箇所に、廃油等が入ったドラム缶約7,500本を埋立処分していた。10月20日までに、廃棄物処理法違反で逮捕9人を含む3法人28人を検挙(福島)。 |
|
書店でお申込みされるか、または出版社(法律情報出版)へ直接ご注文ください。
(弊社では注文を承れません)
⇒ 法律情報出版へ [外部サイトへ]
<書籍情報>
□書名:不法投棄と廃棄物処理法−いわき市沼部事件の検証
□編集:福島大学いわき市沼部事件研究会
□仕様:A5判・縦組・並製本(カバージャケット)・総頁299p
□定価:本体3,500円(+税)
□ISBN978-4-939156-30-4 C3032 |
本書の構成
福島大学の研究会に参加する実務家や専門家が、事件の経緯を振り返り、法の不法投棄対策の変遷などを検証
はじめに
第1章 いわき市沼部事件の経緯
第2章 沼部町鳴沢地区の原状回復と調査委員会
第3章 不法投棄実行者への対応と排出事業者責任の追及
第4章 不法投棄と廃棄物処理法 〜規制の変遷と本事件の影響
おわりに
年表 |
法制度や浄化技術の限界の中で、県当局は、廃坑の原状回復をどのように進めたか
不法投棄実行者(中間処理業者等)や排出事業者への責任追及はどのように行われたか
廃棄物処理法の不法投棄禁止規定はどのように変遷してきたか
本事件は、1997年の廃棄物処理法改正などにどのように影響を与えたか
…そして、私たちは、廃棄物処理法をどのように捉えるべきか
|